フォーム作成で大事なこと

このサイトをご覧になっている方は、WEBで集客している方(予定の方)かと思います。ではここで、ご自身のお申し込みフォーム、お問い合わせフォームを今一度見返してみてください。そして質問です。

入力項目や並び順は、どのように決めたでしょうか?多くの方が「ありがちな項目を」「思いついたままに」並べているのではないでしょうか?その結果、一番上に「お名前」が来て、特に必要ないのに電話番号も入力させていませんか?

では、続けて質問です。

お申し込みフォームにたどり着いた方のうち、実際に申し込みしてくれるのは、何パーセントくらいだと思いますか?

70%?  80%?

フォームまで来たんだから、普通ほとんどが申し込むんじゃないの?って思いますよね。ところが・・・そんなに甘くはありません。ご自身が何かに申し込む時を思い出してください。入力画面まで行っても心が決まらず戻ったり、途中で疲れて離脱することも多いのではないでしょうか?

では、一般的にフォームの入力画面にたどり着いた方のうち、実際に申し込む割合はどのくらいでしょう?

答えは・・・
30%あれば合格点(業種、サイトの性質にもよります)。

もちろん、申し込みに至る集客手法や経路によっては、もっと高い値になる場合も考えられますが、検索エンジンなどからの流入者がメインの場合(つまり運営企業とは面識がなく偶発的にたどり着いた場合)は、合格ラインは30%程度ではないかと思います。
思ったより少なかったのではないでしょうか。

もちろんユーザ側にも様々なシチュエーションが想定されるので、これを100%にすることはできませんが、工夫や努力次第でこの割合(コンバージョン率)をできるだけ高めて行くことは可能です。事実、WEB集客が成功している企業の多くは、フォームの改訂にエネルギーを注ぎます。

フォームで離脱される理由

お申し込みフォームでユーザーが離脱する理由のトップ3を、ご紹介しましょう。

1)送信をためらう(入力したくない)質問
2)入力項目が多い
3)意図しないエラーがでた

これらを感じさせなければ、送信率はグンと上がるワケです。このうち「意図しないエラー」については、少々対策が難しいため、まずは見直しやすい「入力項目(1と2)」について考えてみましょう。その時にポイントとなってくるのが最初に書いた「入力項目そのもの」と「並び順」です。

答えたくないのに、必須項目

基本的に、入力項目の見直しについては、もう、この一言に尽きます。

「余計なことは聞かない。」

項目は必要最小限にして、申し込んでくださる方の負担を減らす。一見、当たり前に思えますが、意外とできていないケースが多いのも事実です。先に書いた離脱のポイントである「入力項目が多い」「送信をためらう(入力したくない)質問」。どちらにしても、質問を必要最小限にしていれば回避できることにお気づきでしょうか?

例えば、電話番号

電話番号が必須の入力項目になっているフォームは、非常に多いです。ところが、ご自身が入力する側に立ったをイメージすれば、すぐにお分かりになるはずですが、電話番号って入れるのをためらいませんか?住所、電話番号などはあまりにも基本項目すぎて、深く考えずに入力項目として設置されるケースが多いのですが、ユーザは敏感です。

例えば、オンライン講座の申し込みに電話番号の入力があったらどうでしょう?ユーザは必要性を感じないため、違和感(下手すると怪しさ)を感じ、入力したくないため離脱してしまいます。ところが、ネットショップで品物を買った場合に電話番号を聞かれても、それが理由で離脱する人はいませんね。配送のために必要であることが理解できるからです。

自社サービスをよく思い返し、必要のない項目は極力省き、無駄な離脱を防ぐ。こんなちょっとしたことで、数パーセントも離脱率は変わってくるのです。

売り手のための項目は削除!

最近は、スマホで申し込みをするケースも増えてきました(利用端末については、またいつか話します)。スマホはPCと比較して入力の手間が圧倒的に高いため、項目が多いととにかく嫌になります。経験ありますよね?

ところが、真面目で熱心な企業様ほど入力項目が多くなるケースがあります。

「このサービス(サイト)をどうやって知りましたか?」
「興味のある商品はどれですか?」
「何にお悩みですか?」

などなど・・・。
マーケティング目的だったり、他の提案に結びつけたかったり、売り手の意図が透けて見える質問です。「答えてくれれば幸い」というスタンスで任意入力項目として設置するのはもちろんアリです。多少であれば答えてくれるでしょう。この時大切なのは、全体のボリュームです。終わりが見えず延々と続く入力項目は、ユーザを疲弊させ離脱を招きます。特にスキマ時間を使っているスマホユーザは、時間が足りなくなれば離脱します。後でまた・・と思いつつそれきりになるケースも大いに考えられます。

申し込みフォームの目的は、申し込みをしていただくことです。
あれもこれもと欲を出さず、目的達成を目指してくださいね。

意外と盲点、並び順

並び順って、意外なポイントではないですか?
大体のフォームが、上からお名前、ふりがな、住所、メールアドレス・・という感じではないでしょうか。

私がオススメしたい順番は、考えながら入力するものを上に、です。

例えば、セミナー申し込みの場合。

複数のセミナーから受講したいものを選んだり、複数の日時から参加日を選んでいただくなら、一番最初に答えていただきましょう。お問い合わせフォームやご相談内容用フォームであれば、お問い合わせ内容やご相談内容を書く枠が一番上、ということです。念のためですが、入力必須じゃない入力項目は一番最後です。お問い合わせフォームでお問い合わせの入力欄のこと。

すなわち
最も大事で、かつ考えながら入力する項目を一番上に置くのです。

なぜかわかりますか?

お問い合わせ内容を入力するのが、一番大変だからです。書いたり消したり、その負担は非常に大きなものです。名前やメールアドレスは、何も考えずに入力できますよね。つまり、入力の負担が少ない。そうすると・・・最初に名前やメールアドレスを入力し手から、最も労力のかかるお問い合わせ内容にたどり着くと、ぐっと面倒臭さが増し、そこで手が止まり、離脱につながる割合が上がるのです。

だから、入力が面倒なものを最初に聞いてしまって、あとはサクサク入れる方が楽。これはテクニックのようでユーザへの心配りでもあります。

常に入力側の状況をイメージする。すなわちユーザに寄り添う。
1つ1つは小さなことですが、相手の負担はぐっと少なくなって、ちゃんとお申し込みいただけるようになりますよ。

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